2018年11月27日(火)に恩納村谷茶地区の農地で行われた「サンフラワープロジェクト × ひまわりの絆プロジェクトin恩納村」にて播種されたひまわりが開花しましたので、ご報告いたします。
このひまわりは、昨年6月に池袋サンシャインシティで行われた「沖縄めんそーれフェスタ2018」へ出展した際に、イベント参加者からいただいた寄付金を活用しました。
播種から3ヶ月後、畑は鮮やかな黄色で輝いていました。ひまわりはちょうど開花のピークで、満開の花が綺麗に咲いていました。周りの風景の中でこの場所だけ黄色がすごく映えていたので、黄色を目印にして畑に向かうことができるほど。
畑の周りに植えたベチパーもひまわりに負けないくらい立派に育っています。

▲満開に咲いたひまわり

▲畑の周囲に植えたベチパー
今回は白い花を咲かせるソバも一緒に植えて、ソバの白とひまわりの黄色で模様を描く予定でしたが、播種から約1ヶ月後にソバの開花時期が先に来てしまいました。開花のタイミングがずれてしまいましたが、スマイルマークの目と口はソバの白い花でうっすら描けています。2種類の緑肥を使って模様を描くことは初めての試みでしたので、これからレベルアップしていくことに期待したいです。

▲ソバの白い花(播種後40日後、ひまわりが開花する前に花を咲かせました)
播種イベントでコラボした「ひまわりの絆プロジェクト」のひまわりも咲き始めていました。赤土等流出対策で植えたひまわりとは種類が違うようで花びらが丸みを帯びた可愛らしい形をしています。このひまわりからタネが取れて、これからもプロジェクトの思いが全国に広がっていくことを願いたいです。

▲「ひまわりの絆プロジェクト」で園児たちが植えたひまわり
恩納村で活動する農業環境コーディネーターの桐野さんは、「通りがかる地域の方々も満開のひまわりに気づいて立ち止まっていて、楽しんでいただけている。また、畑の一部に沈砂地(赤土等の海への流出を防止する溜池)の土砂を入れていました。この土砂を入れた箇所と入れていない箇所でpHに違いが出て植物の生育に違いが出たので、農家さんへの営農指導に活用できる。」と熱心に教えてくれました。
空撮写真を見ると、慣行範囲(沈砂地の土砂を入れていない箇所)と土砂上げ範囲(沈砂地の土砂を入れた箇所)が混合している場所で、生育がいいことが分かります。

▲ほ場のPH状況(「土砂上げ範囲」に沈砂地の土砂を入れています)

▲播種後80日のほ場の様子(「混合範囲」の生育が良くなっています)
一度畑から流れて沈砂地に溜まった土が、また畑に戻り植物の生育にいい影響を与えていることは、資源をうまく循環できていて無駄がないです。
そして、気になっていたひまわりのスマイルマークも綺麗にできていました。

▲畑の空撮画像(黄色のスマイルマークが綺麗にできています)
緑肥は、農産物を植えない時期の畑地に植えて畑の裸地化を防ぎ、肥料や雑草の抑制の役割として利用されています。その緑肥としてひまわりを植えることで、赤土等流出防止だけではなく、開花すると景観を楽しむことができます。
また、ひまわりにはハチがよく来るのでハチミツを何かに活用できないかなど、取り組みを模索中とのことで、地域のために何ができるか試行錯誤されていました。
赤土等流出防止対策は現場での活動が必須。日々現場で頑張っている農業環境コーディネーターの方々がいて成り立っています。試行錯誤しながらも対策がより良いものになっていくことを願いたいですね。